断崖絶壁の上に白い家々が並ぶサントリーニ島。
小道に入り迷う度に違う顔を覗かせる。
上に下に沢山の道がある。
ロバが沢山いる道にたどり着いた。急勾配の長い階段が見える。ここから下の船がある所まで行けるようだ。
観光客を乗せて階段をロバが降りていく。
サントリーニ島のティラをお散歩する
今はロープウェイがあり、町がある上から海面の近くの下まで5分もかからず行ける。
昔はロープウェイなんてなかっただろうからロバはこの島で重要な足だったんだろうな。
その道を歩く。
ロバが何回か横を通っていく。
ハアハアと息を切らして下り坂を降りていくと途中で休憩エリアらしき物を見つけた。
ここでもカップルがいちゃいちゃしてる。
その気持ちもわかるほどの絶景。
盛り上がる2人を横目に降りていく。
暑い。
今、ギリシャはローシーズン。
日中は、陽が当たり暑いが日陰に入ると肌寒く感じる。
15分ほどだろうか?階段を降りると綺麗な海が待っていた。
風があったので水面が揺れていたが、わかる。
海底が見えるほど水が透明であることが。
凄く感動した。
ここでこんなにもクリアなのか…。
ギリシャは様々な島がある。
その一つ、ザキントスはその中でも際立って綺麗なビーチを持つ。
ここを訪れる事を心待ちにしていた。
…ザキントス島はここよりもっと綺麗に違いない。
さらに期待に胸を膨らます。
辺りを見渡すと、猫がいた。
店のテーブルに堂々と座っている。
猫にカメラを向けるとそっぽを向かれた。
なんとかこっちを向かせようとしたが店の主人にシッシッ!と追い払われ何処かへ消えていった。
猫もよく見かける。
猫好きとしては嬉しい。
ロープウェイで上へ登り、さらに小道を迷う。
途中カップルに写真を撮って!と頼まれる。
幸せな笑顔がこちらに向けられる。
こっちまで幸せな気分になるのは何でだろう?
小道を彷徨うことがとても楽しい。
コレが私の長年行きたかったところ。
時間が掛かったけど、たった2日だったけど、ひとりだし、キャンプに泊まってるけど。
確かに来れた。
頑張ってきてよかったなぁ。
エーゲ海に太陽が燦々と降り注ぎ、水面をキラキラと光らせる。
そんな景色をみながら感動を噛みしめるのであった。