世界一周

また会ったね、ナンチャン。この子に夜な夜な肌を吸われる話

その子に初めて会ったのはタイの安宿でした。

朝起きたらすでに行動していたのでびっくりしました。

旅人の間でとても有名なナンチャン。

強烈なインパクトで二度と会いたくないと思いました。

2回目はローマでした。

ただし姿は見ていません。

でも、すぐにナンチャンがいたんだなっていう事はわかりました。

ナンチャンが「いた」証拠を見つけてしまったのです。

ローマでナンチャンの怖さを再確認しました。

そして、ここアテネでまたナンチャンに出会いました。

 

深夜に忍び寄る吸血鬼、ナンチャンの正体とは!?

アテネの宿に着いたのは夕方7時過ぎ、まだ明るいです。

ちょっとして、同室の人が帰ってきて話していました。

彼女が頻繁に腕や足を掻いていたのは見ていましたがモスキート連呼してたのでそうだと思い込みました。

疲れていたのですぐに寝ました。

朝起きるとナンチャンがいました。

もうお気づきですね。

ナンチャン、南京虫です。

油断してた…

南京虫とは何だろう?という方はググれば悲惨な画像が出てくるのでコイツの怖さが一発でわかります。

噛まれたら一週間程痒みが続くし最悪な事に刺された跡が残ってしまうのです。

ローマで噛まれた時は本当に長い間痒みが続くもんだから最悪でした。

油断はしていましたが、幸いな事にまだ噛まれていませんでした。

もしたかしたら、そんなに多くいないのかも…とりあえずベッド近くに置いていた衣類はそのまま、観光に出かけてしまいました。

コレが仇になりました!

その日にまた同室の人と話してました。気の合わない面倒なおばさんでした。寝ても話しかける面倒さ。

その人がモスキート連呼するので見てみたらヤバイくらいの噛まれた跡が!

数カ所じゃない。数十カ所。

刺された後を見るとやはりこれは南京虫の跡に見えます。

両腕、両足…相当数です。

この部屋…ヤバイぞ…

気が付いても夜も深い時間です。部屋は変えてもらう事は出来ません。

が、ガクブル…

とりあえず毛布と枕は遠くに置いて洋服を着込みます。

肌が出ていたら噛まれやすいからです。

寝るとこですがもう、ベッドに寝るしかないから(泣)

寝袋にくるまる事にしました。

効果は薄いけど肌を晒すよりまだマシです。

とりあえず寝て、明日も同じところに泊まるので部屋を変えてもらう事にします。

何もありませんように!

ナンチャンが肌を這う違和感で起きました。

悪夢、最悪。

5時だよ。おはよう。

寝袋を脱いでナンチャンを引き離して衣類のチェック。

衣類に見えるとこのナンチャンを引き離してレセプションへ。

とりあえず部屋を変えてもらうアポを取って保険屋に電話です。

一晩で手首足首数カ所刺されてしまいました。

でも翌日からずっと楽しみにしていた島に行くのです。

痒みのせいで台無しになったら最悪!

ローマの時にあの痒みに地味に悶絶したので早めに医者に診てもらう事にしたのです。

保険に入ってるので使いましょう。

まだ私軽症なんだけどね。

地味に辛いんだよ…

日本と時差があるのであっちは昼間。

容易に繋がります。

事情を説明して医者と通訳に往診してもらう事になりました。

まだ早い時間なのでとりあえず落ち着こうと共有スペースに居座ります。

部屋に戻ったらまた噛まれる可能性が高いからです。

南京虫は夜行性。
隙間も好みます。

とりあえず痒い。

最悪…

スマホを触っていてもちょっとの違和感にビビります。

違和感のする所を触って確認を何度した事か…

同室の人がチェックアウトしたので私も部屋を変えてもらう事になりました。

同室の人、さらに酷いことになっていましたがそのまま帰るそうです。

完全に病院行かないといけないくらいの酷さでした。

危ないと思われる衣類をビニールに入れてとりあえずそれは隔離。

熱湯で全部洗いました。

南京虫は服にコッソリ潜んでいます。

一緒に旅してしまうので熱湯で皆殺しにします。

皆殺しです。忌々しい。

キッチンでお湯を沸かしては熱湯を衣類にかけます。

着る服が無くなりました。

というかまだ疑いの服を着てます。

怖い。

お医者さんと通訳の方が来ました。

塗り薬を処方してもらいました。

塗り薬を通訳の人と一緒に買いに行って終了です。

塗っても痒いよー。

その日は衣類を全部洗濯して終わりました。

か、観光が…。

南京虫、マジで厄介。

医者呼ぶのはやり過ぎって思う?

あの痒みを知らないからですね。

あと虫が身体を這ってたら気持ち悪過ぎるよ、本当に。

ただでさえニキビ顔なのに…

跡が少しでも残らない様に薬を信じるしか無いですね。

最悪な1日でした。