吉宗の読み方は「よしむね」ではありません。よっそうです。
卓袱(しっぽく)料理とは大皿の料理を円卓で囲んで食べる宴会料理の一つです。和食、中華、西洋料理(オランダ・ポルトガル)の料理が混ざりあう、和華蘭料理とも言われています。
卓袱料理をしっかり味わいたいなら長崎市内の料亭(花月や一力など)に行く必要があります。
しかし、有名料亭の卓袱料理ってすごーくお高いんですよね。一人1万~2万とか余裕でしちゃいます。無理だよ、そんな払えないです。
今回訪れた吉宗は茶碗蒸しのお店ですが、卓袱料理も提供しているとのことでこちらに決めました。卓袱料理と共にミニ茶碗蒸しのセットも頂けるという事で美味しいとこ取りでした。茶碗蒸しめちゃうまなんです。
長崎市の吉宗本店で卓袱料理を堪能!
私たちが吉宗を訪れたのは日曜日の17時ごろ、夕食の時間帯より少し早いくらいの時だったのでお客さんはそんなに入っていませんでした。
人数が多いと2階席、一人だと1階席に案内されます。吉宗の昔ながらの雰囲気を味わいたいなら迷い無く2階席を選ぶことをおすすめします。
店員さんはお客が来たことを2階店員に知らせるため板番を「ぱんっ!」と打ち鳴らします。趣のある2階へ上がり、お座敷ではなくテーブル席に案内されました。
今回私たちが注文したメニューはこちら。
料亭と比べると安値ですが、普通に考えると高級な料理ですね。
ハレの日の料理です。
貿易船の絵が描かれている取分け皿は何とも長崎らしいですね。
まずは黒豆と和え物がきました。
お豆さんに金箔がついています。
ホタテのヒモときゅうりの和え物。マヨネーズなのか、味噌なのか?クリーミーな味でした。
料理が来てもまだ、手をつけてはいけません。
卓袱料理はお鰭(おひれ)と呼ばれるお吸い物から始まるのです。
宴会などが始まるときは「お鰭をどうぞ。」という挨拶を行い、それからお鰭を頂いた後に料理を食べ始めます。その様なルールがあるのです。
ここは宴会場ではないので別にどれから食べてもいいのですが(笑)
そのお鰭はこれ。
吉宗のお鰭はすごいぞ!茶碗蒸しの出汁でしょうか?旨み凝縮、芳醇な香りのお吸い物でした。
料理はどんどん来ます。
新鮮な刺身。
湯引。
これは鶏肉ではありません。フカ(サメ)です。長崎ではサメのことをフカと言います。
このフカに酢味噌をかけて食べます。
さっぱりした味わいです。お好みでミョウガ、しょうがと共に食べます。私はそのままの美味しさが好きでした。
酢味噌が美味しいんですよね…。
三種盛り。というか4種じゃないですかこれ?
黄色と白の四角形の料理はなんなんだろう…?甘くてぼろぼろしていました。
そして、角煮さん。
長崎に来たら絶対角煮食べるべきです。箸でスッと切れるぐらい柔らかい角煮は甘くて美味しいです。中華料理屋で注文したら肉まんの皮みたいなのが一緒に出てきて饅頭にして食べることができます。
どちらも美味しいこと間違えなしです。
揚げ物はふぐでした。
レモンを絞り、塩でいただきます。
揚げたてのアツアツ、そしてふわっふわの食感。一緒に盛られているしし唐の苦味も癖になる美味しさです。
この時点でだいぶお腹一杯です。
しかし、次の料理は吉宗の絶品茶碗蒸し。お腹一杯でも食べれる美味しさ。
吉宗の看板メニュー、茶碗蒸しとご飯のミニセット。
もはやミニではない。
この茶碗蒸しを超える一品を私は知りません。
出汁の格が違うのです。
このご飯は蒸寿しです。あまーいご飯です。
流石にこれでもうお腹一杯。
だったのですが、まだ来ますよ。
季節の果物とおしるこです。
メロン熟れていませんでした。残念。
おしるこはこしあん。桜の塩漬けが味のアクセントです。
お腹がはちきれんばかりに卓袱料理を堪能しました。
吉宗の卓袱料理はライトなものでしたが料亭に行くとハトシ(エビのすり身をパンではさみ揚げたもの)やパスティー(鶏がらスープ具材煮込みにパイ生地乗せてオーブンで焼いたもの)などといったガチの卓袱が出てきてさらに太鼓腹になります。というか、食べきることはできません。
そう考えると吉宗の卓袱料理で十分観光客の方は楽しめるんじゃないかなと思いました。
茶碗蒸しも食べれるので(これ、重要です。)
吉宗まとめ
・茶碗蒸しが美味しい。
・吉宗に行くなら吉宗定食おすすめ。角煮も食べれる。
・東京銀座にも店舗がある。
・本店は出前可能。
・予約可能。
・昼は行列ができる。夜はそこまで混んでいない。
・駐車場なし、周辺コインパーキングが沢山ある。
吉宗本店情報
・営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー20:00)
・定休日:なし
・電話番号:095-821-0001
・住所:長崎県長崎市浜町8−9
※2017年1月情報
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